甘酒と健康

なぜ「飲む点滴」と呼ばれるの?甘酒の正体とは
「飲む点滴」と称され、健康や美容に良いと話題の甘酒ですが、スーパーに行くと「米麹甘酒」と「酒粕甘酒」の2種類があり、どちらを選べばいいか迷ったことはありませんか?
この2つは全くの別物なので、まずはその違いをしっかり理解して自分に合った甘酒を選べるようにしましょう。
米麹甘酒と酒粕甘酒の決定的な違い
米麹甘酒と酒粕甘酒の最も大きな違いはアルコールが含まれているかどうかです。
米麹甘酒は、米と米麹を発酵させて作られアルコール分は含まれていないので、離乳食を始めた赤ちゃんからお年寄りまで年代を問わず誰でも安心して飲むことができます。
一方、酒粕甘酒は日本酒を作る過程で残る酒粕を溶かして作られるので、微量ながらアルコールを含んでおり、赤ちゃんやアルコールアレルギーなどをお持ちの方は飲むことができません。
含まれる栄養素も全く違う
原料が違うため含まれる栄養素にも差があります。
米麹甘酒には、ブドウ糖や必須アミノ酸、ビタミン類、食物繊維、オリゴ糖などが豊富に含まれていて、これらの栄養素が点滴とほぼ同じ成分構成であることから「飲む点滴」と呼ばれています。
一方、酒粕甘酒には食物繊維やアミノ酸、ビタミン、酵母なども含まれていますが、米麹甘酒と比べ少ない代わりに酒粕甘酒の方が葉酸を多く含んでいます。
甘さの質とカロリーにも違いあり
米麹甘酒は、米麹の酵素によって米のデンプンが分解されてできたブドウ糖の自然な甘さが特徴で、砂糖を加えていないため甘さもとてもやさしく、カロリーも酒粕甘酒より低い傾向にあります。
酒粕甘酒は、酒粕自体に甘みがないため、どうしても砂糖などを加えて甘さを調整するため、砂糖の量が米麹甘酒と比べ多くなってしまいます。

驚くべき甘酒の5大パワー!健康と美容に嬉しい効果を解説
米麹甘酒には、私たちの体にとって嬉しい成分がぎゅっと詰まっていますが、特に甘酒がもたらす5つのすごいパワーをその成分とともにわかりやすく解説します。
パワー①:疲労回復
甘酒が「飲む点滴」と呼ばれる最大の理由が疲労回復効果です。
米麹甘酒に豊富に含まれているブドウ糖は脳や体を動かすための即効性のあるエネルギー源なので、疲れたときに甘酒を飲むとブドウ糖が素早く体内に吸収され、エネルギーに変わり効率よく疲労回復をサポートしてくれます。
パワー②:腸内環境の改善
甘酒に含まれる食物繊維やオリゴ糖は、腸内にいる善玉菌のエサとなり腸内フローラを整えてくれるので、「腸活」にも優れた効果を発揮します。
腸内環境が整うことで、便秘の解消はもちろん免疫力アップや美肌にもつながると言われています。
パワー③:美肌効果
甘酒は「飲む美容液」とも言われていて、その秘密は甘酒に含まれているコウジ酸やビタミンB群にあります。
コウジ酸は、シミやそばかすの原因となるメラニンの生成を抑える働きがあり、透明感のある肌づくりをサポートしてくれます。
ビタミンB群は、肌や髪の代謝を促すため内側から輝くような美しさを引き出してくれます。
このように、甘酒には美容にも良い成分が含まれているため、「飲む美容液」とも言われているのです。
パワー④:免疫力の向上
甘酒には、免疫細胞を活性化させると言われている善玉菌を増やす手助けをしてくれるオリゴ糖などが含まれているため、甘酒を飲み続けることで腸内環境が整っていき体全体の免疫力が向上していくので、必然的に風邪をひきにくい体づくりにつながっていきます。
このように、甘酒には体の免疫機能をサポートする成分も含まれています。
パワー⑤:ストレス緩和
甘酒に含まれるGABA(ガンマアミノ酪酸)という成分は、神経の興奮を鎮めリラックス効果をもたらすと言われていますが、ほかにも甘酒に含まれている必須アミノ酸の一種であるトリプトファンは、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンの生成をサポートするため心を穏やかに保つのに役立ちます。
そのため、ストレス社会と言われている今の世の中に甘酒はおすすめの飲み物です。

知って損なし!甘酒を効果的に飲むタイミング
甘酒は、飲むタイミングを工夫するだけでその効果をさらに引き出すことができるので、ライフスタイルに合わせた飲み方をお見つけてください。
甘酒を朝に飲むことで、脳のエネルギーを補給し快適な一日をスタートする
甘酒の主成分であるブドウ糖は、脳が活動するための唯一のエネルギー源なので、朝一番に飲むとブドウ糖が脳に素早く届き、目覚めを促して集中力を高めてくれます。
また、甘酒は消化吸収が良いため朝食の時間がない時にも栄養補助として最適ですが、あくまで栄養補助食品なので朝食を甘酒だけとかにはしないでください。
甘酒を運動後に飲んで、疲労回復を早める栄養補給に役立てる
運動後の甘酒は、疲れた体を素早くケアしてくれます。
運動で消費されたエネルギーを補給し、筋肉の修復をサポートするアミノ酸が甘酒には豊富に含まれています。
素早い吸収が期待できるため、運動後の30分以内に飲むのがおすすめです。
寝る前に甘酒を飲んで、リラックス効果で質の良い睡眠をとる
甘酒に含まれるGABAやトリプトファンといった成分は、心を落ち着かせ質の良い睡眠をサポートすると言われているので、甘酒は寝る前のリラックスタイムにも最適です。
温かい甘酒を飲むことで体の内側から温まり、よりリラックスした状態で眠りにつくことができます。

甘酒生活を始める前に知っておきたい注意点
健康や美容に嬉しい効果がたくさんある甘酒ですが、飲む前に知っておきたい注意点をしっかり押さえることで、より安心して甘酒の健康効果を最大限に引き出すことができます。
飲みすぎNG!甘酒は、適量を守ることが大切
甘酒は「米」を原料としているため、カロリーや糖質が含まれているので、健康に良いからといって飲みすぎるとカロリー過多になってしまい、かえって体重増加の原因となる可能性があります。
甘酒を飲む場合は一日の摂取量の目安と言われている、コップ1杯(約200ml)程度と言われてる適量を守って、毎日の生活に取り入れてください。
市販の甘酒は原材料をチェック
スーパーやコンビニで市販されている甘酒の中には、飲みやすくするために砂糖や添加物が加えられているものもあるので、健康目的で甘酒を飲むのであれば原材料欄をチェックして「米」と「米麹」だけで作られているものを選ぶのがおすすめです。
もちろん飲みすぎは禁物ですが、砂糖が入っていないので安心して米麹が持つ自然な甘さを楽しむことができます。
飽きずに続けられる!甘酒のおすすめアレンジレシピ
毎日同じの見方だと飽きてしまう人もいると思うので、いつもの甘酒をちょっと工夫して、毎日の甘酒生活がもっと楽しくなる簡単でおいしいアレンジレシピをご紹介します。
定番!牛乳や豆乳で割ってまろやかに
最も手軽なアレンジ方法が、牛乳や豆乳で割ることです。
温めてホットドリンクとして楽しむのはもちろん冷やして飲むのもおすすめですが、甘酒を牛乳や豆乳で割ることで口当たりがまろやかになり、甘酒独特の風味が苦手な方でも飲みやすくなります。
フルーツと混ぜてスムージーに
バナナやいちご、キウイなど、お好みのフルーツと甘酒を混ぜるだけで簡単により栄養価を高めたスムージーが完成します。
フルーツと一緒にミキサーにかけるとフルーツのビタミンや食物繊維も一緒に摂れるため美肌効果や腸活効果もアップするのでおすすめです。
料理の隠し味としても使える
砂糖の代わりに甘酒を使うことで、料理にやさしい甘みとコクをプラスできます。
甘酒を、煮物や炒め物、卵焼きなどに入れると、いつもよりまろやかで奥深い味わいになるので、飲み物としてだけでなく料理の隠し味としても大活躍します。
よくある質問
甘酒と健康に関するよくある質問とその回答をまとめました。
- Q. 砂糖不使用の甘酒は、どうして甘いのですか?
砂糖を使っていなくても甘いのは米麹の働きによるもので、米麹の酵素がお米のでんぷんをブドウ糖に分解し、自然な甘みを生み出してくれます。
これが、米麹甘酒が持つ優しい甘さの秘密です。 - Q. ダイエット中でも、甘酒を飲んでも大丈夫ですか? はい、甘酒に含まれるブドウ糖が脳の満腹中枢を刺激し食べすぎを防ぐ効果が期待できたり、オリゴ糖が腸内環境を整え代謝をサポートしてくれるので、適量であればダイエット中でも甘酒はおすすめです。
- Q. 飲むだけでなく、料理にも使えますか?
はい、砂糖の代わりに煮物や炒め物などの調味料として活用できます。
甘酒を使うと料理に自然な甘みとコクが加わり、旨味も引き立ち、肉や魚を柔らかくする効果も期待できます。 - Q. 甘酒は、子どもや妊婦さんが飲んでも大丈夫ですか? 米麹甘酒であれば、アルコールが含まれていないためお子さんや妊婦さんでも安心してお飲みいただけますが、アレルギーや体調の変化がある場合は、必ずかかりつけの医師に相談してください。
甘酒を味方に、体の中から健康と美しさを手に入れよう
- 甘酒は、米と米麹を発酵させて作る「米麹甘酒」と、日本酒の副産物である酒粕を溶かして作る「酒粕甘酒」があり、それぞれ含まれる栄養素やアルコールの有無が異なります。
- 「飲む点滴」と呼ばれる米麹甘酒には、疲労回復や腸内環境の改善、美肌、免疫力向上、ストレス緩和といった、健康と美容に嬉しい5つのすごいパワーが詰まっています。
- 甘酒は、脳のエネルギー補給となる朝や、素早い疲労回復を促す運動後、リラックスしたい就寝前など、飲むタイミングを工夫することでさらに効果を引き出せます。
- 飲む際は、カロリーや糖質の過剰摂取を防ぐため、1日コップ1杯程度の適量を守ることが大切で、原材料に「米」と「米麹」だけが使われているものを選ぶのがおすすめです。
- 毎日飲み続けるのが苦手な方は、牛乳や豆乳で割ったり、フルーツと混ぜてスムージーにしたり、料理に活用したりと、様々なアレンジで飽きずに楽しむことができます。

