甘酒と妊婦さん

妊婦さんでも飲んで大丈夫?甘酒の安全性Q&A
「妊娠中の甘酒って、本当に飲んで大丈夫?」と思ってる人も多いと思いますが、甘酒は妊婦さんが飲んでも基本的には安全です。
ただし、甘酒には大きく分けて2種類あり、それぞれ注意点が異なるので、妊婦さんが甘酒を安心して楽しむために知っておくべき基本的な知識をQ&A形式で紹介します。
Q1. 妊娠中に甘酒を飲むのはNG?
アルコールは胎盤を通じて赤ちゃんに届き胎児の発育に影響を及ぼす可能性があるため、厚生労働省は妊娠中のアルコール摂取を控えるよう呼びかけています。
そのため、微量ながらアルコールが含まれる「酒粕甘酒」は、妊娠中の飲用は避けるべきとされています。
一方、米麹を発酵させて作る「米麹甘酒」はアルコールを一切含まないので、妊婦さんが飲むのに適していると言えます。
Q2. そもそも「米麹甘酒」と「酒粕甘酒」ってどう違うの?
甘酒には、米麹を原料としたものと、酒粕を原料としたものの2種類があります。
米麹甘酒は、米のでんぷんを麹の力で糖分に変えているためアルコール発酵をしていませんが、酒粕甘酒は日本酒を造る際に出る酒粕が原料なので、アルコール分が微量ながら残っていることがあります。
そのため、妊婦さんが甘酒を選ぶ際はパッケージに「米麹甘酒」や「ノンアルコール」と明記されていることを必ず確認し米麹甘酒を飲むようにしてください。
Q3. 甘酒を飲む上で注意すべきことは?
市販の米麹甘酒の中には飲みやすくするために砂糖や添加物が加えられているものもあります。
できるだけ無添加で、原材料が「米、米麹」のみの甘酒を選ぶとより安心ですが、甘酒はカロリーが高めなので飲みすぎには注意して適量を守って楽しむようにしてください。
特に妊娠中は血糖値が上がりやすくなるので、過剰な糖分摂取は妊娠糖尿病のリスクを高める可能性があるため注意が必要です。

「米麹甘酒」と「酒粕甘酒」どっちを選ぶべき?
甘酒は大きく分けて「米麹甘酒」と「酒粕甘酒」の2種類があり原料や製法が全く異なるので、この違いを理解してもらうためにそれぞれの特徴を比較しながら、妊婦さんにおすすめなのはどちらかを説明します。
違いを知ろう!米麹甘酒と酒粕甘酒
甘酒には米と米麹から作られる「米麹甘酒」と、日本酒の製造過程で出る酒粕から作られる「酒粕甘酒」の2種類があります。
この2つは名前こそ似ていますが、原料も製法も、そして含まれる成分も大きく異なります。
妊婦さんには断然「米麹甘酒」がおすすめ
米麹甘酒は米のでんぷんを麹菌がブドウ糖に変えることで自然な甘みを引き出してますが、この製法の場合アルコール発酵の工程がないため米麹甘酒にはアルコールは一切含まれていないので、妊娠中のママでも安心して飲むことができます。
酒粕甘酒は日本酒を造る際に残る酒粕が原料なので、酒粕には微量ながらアルコールが残っていることがあります。
基本的には加熱によってアルコール分はほとんど飛ぶとされていますが、完全にゼロになるとは言い切れないため妊婦さんが飲むの場合は米麹甘酒にした方がいいです。
甘酒を買う前にチェック!ラベルの確認方法
お店で甘酒を選ぶ際は、必ずパッケージの原材料表示をチェックしましょう。
- 米麹甘酒の場合:「米」「米麹」と書かれているものが米麹甘酒です。
- 酒粕甘酒の場合:「酒粕」と書かれているものは酒粕甘酒です。
迷ったときは「米麹甘酒」と明記されているものを選ぶか、原材料が「米、米麹」のみのものを選ぶと安心です。
なぜ米麹甘酒を選ぶべきなのか?
やはり米麹甘酒は酒粕甘酒と比べてアルコールが入っていないからです。
お腹の赤ちゃんに不要な成分を届けないためにも、アルコールを含まない米麹甘酒を選ぶことは重要ですし、米麹甘酒は砂糖を使わなくても自然な甘みがあるので妊娠中に気になる血糖値やカロリーをコントロールする場合にも適しているからです。

【飲む前にチェック】妊婦さんが甘酒を飲む際の注意点
米麹甘酒は栄養満点ですが正しい飲み方や注意点を守ることで、より安全に、そして効果的に楽しむことができます。
飲む前に知っておきたい大切なポイントをまとめたので、甘酒ライフを始める前にチェックしてみてください。
甘酒の飲みすぎに注意!1日の適量はどれくらい?
甘酒は「飲む点滴」と呼ばれるほど栄養が豊富ですが、その分カロリーも高めで特に市販されている甘酒は飲みやすくするために糖分が加えられていることも少なくありません。
飲みすぎるとカロリーオーバーになったり、血糖値が急激に上がったりする可能性があるため注意が必要なので、1日に飲む量はコップ1杯(約200ml)を目安にしてください。
血糖値が気になる妊婦さんが甘酒を飲む場合は?
妊娠中は血糖値が上がりやすく、妊娠糖尿病のリスクが高まる時期です。
米麹甘酒に含まれるブドウ糖は素早くエネルギーになりますが、その分血糖値を上げやすい側面もあるため、血糖値が気になる場合は一度にたくさん飲むのではなく、少量を数回に分けて飲んだり食事と一緒に飲んだりしてください。
また、ヨーグルトやナッツ、食物繊維が豊富な食材と組み合わせることで血糖値の急上昇を抑えることもできます。
妊婦さんが甘酒を飲む場合は必ず医師に相談を
甘酒を飲むこと自体は安全ですが妊娠中の体調は人それぞれです。
持病があったり医師から食事制限の指示を受けていたりする場合は、必ずかかりつけの医師に相談してください。
特に妊娠糖尿病の診断を受けている方は、甘酒を飲む前に医師や管理栄養士に相談し、適切な量や飲み方を確認することが大切です。

妊婦さんに嬉しい!甘酒の栄養と期待できる効果
甘酒は「飲む点滴」や「飲む美容液」とも言われるほど、栄養が豊富に含まれており、特に米麹甘酒は妊娠中のママと赤ちゃんの健康をサポートしてくれる嬉しい成分がたくさん含まれているので、甘酒から摂れる栄養素とその効果について詳しく説明していきます。
米麹甘酒には妊娠中に不足しがちな葉酸とビタミンB群が豊富
妊娠中は、赤ちゃんの成長のために多くの葉酸やビタミンが必要になります。
特に葉酸は胎児の神経管閉鎖障害のリスクを減らす重要な栄養素ですが、甘酒にはこれらの栄養素がバランス良く含まれています。
甘酒なら手軽に栄養を補給できるので、つわりがひどい時でも甘酒1杯で元気と美しさをサポートするビタミンB群もまとめて摂れるのは嬉しいポイントです。
米麹甘酒で腸内環境を整えてつらい便秘もスッキリ
妊娠中はホルモンバランスの変化や運動不足から便秘になりがちですが、米麹甘酒には善玉菌のエサとなるオリゴ糖や食物繊維が含まれています。
米麹甘酒を飲み続けることで腸内環境が整うと便秘の解消が期待でき、腸が元気になると免疫力アップにもつながるので、甘酒は風邪をひきやすい時期にも心強い味方です。
疲れた体を癒すブドウ糖と必須アミノ酸
甘酒の自然な甘みは、ブドウ糖によるものです。
ブドウ糖は、私たちが活動するための大切なエネルギー源で体内に素早く吸収されるため、疲労回復に役立ちます。
また、甘酒には私たちの体では作ることのできない必須アミノ酸が含まれているので、つわりで食事が進まない時やだるさを感じやすい時に飲むと、効率良くエネルギーと栄養を補給できます。

妊婦さんが甘酒を飲むベストなタイミングとおすすめの飲み方
甘酒は飲むタイミングやちょっとしたアレンジでより美味しく、そして効果的に楽しむことができるので、妊婦さんに特におすすめの飲み方や、甘酒を取り入れるベストなタイミングについてご紹介します。
米麹甘酒を1日の始まりに飲む
朝食時に甘酒を飲むと体内に素早くエネルギーがチャージされ、スッキリと一日を始めることができます。
ヨーグルトにかけたりフルーツと一緒にミキサーにかけたりすると、さらに栄養価が高まり満腹感も得られます。
また、つわりで朝食が食べられない時でも甘酒なら手軽に栄養を補給できるので、置き換えとはいきませんが、栄養補助飲料として最適です。
疲れた時やリラックスしたい時に甘酒を飲む
甘酒に含まれるブドウ糖は疲労回復をサポートしてくれるので、昼間だるさを感じたり、ちょっと一息つきたい時に飲むと心身ともにリフレッシュできます。
温かい甘酒は体を内側から温めてくれるので、冷えを感じやすい時にもおすすめです。
飲みすぎを防ぐための工夫
甘酒は美味しいので、つい飲みすぎてしまいがちですが、カロリーや糖分が気になる場合は飲み方を工夫してみてください。
- 豆乳や牛乳で割る:カロリーを抑えつつ、栄養価もアップします。
- 炭酸水で割る:さっぱりとした味わいになり、気分転換にもなります。
- 一度にたくさん飲まない:コップ1杯分を数回に分けて飲むことで、血糖値の急上昇も防げます。
よくある質問
妊婦さんと甘酒に関するよくある質問とその回答をまとめました。
- Q.甘酒は温めて飲んでも大丈夫ですか?
はい、温めて飲むのはまったく問題ありません。
ただし、甘酒の酵素は熱に弱いため温めすぎるとせっかくの栄養素が失われてしまうことがあるので、60度以下を目安に温めてください。 - Q.妊娠中に甘酒を飲むと太りやすくなりますか?
甘酒はカロリーが高いため飲みすぎると体重増加につながることがあります。
特に市販品の中には砂糖が多く加えられているものもあるので成分表を確認し、1日コップ1杯程度を目安に適量を守って飲むことが大切です。
それでもカロリーが気になる場合は先ほど紹介した、豆乳や牛乳で割って飲むのがおすすめです。 - Q.毎日飲んでも大丈夫ですか? はい、甘酒は栄養が豊富なので、適量を守れば健康習慣として毎日飲んでも大丈夫ですが、特に妊婦さんの場合は体調や血糖値の状態に個人差がありますので、少しでも不安を感じる場合はかかりつけの医師に相談してください。
- Q.つわりで食欲がない時でも飲めますか?
つわりで食事が思うように摂れない時でも甘酒はおすすめで、冷やして飲んだり炭酸水で割ったりすると、さっぱりして飲みやすくなります。
液体なので飲みやすく素早くエネルギーを補給できるので、甘酒の優しい甘みと栄養素がつらい時期の体調をサポートしてくれます。 - Q.妊娠後期に飲んでも大丈夫ですか?
はい、妊娠後期に甘酒を飲んでも問題ありません。
妊娠後期は出産に向けて体力が消耗しやすくなる時期なので、甘酒に含まれるブドウ糖やアミノ酸が疲労回復をサポートしてくれます。
甘酒はこの時期の栄養補給に適していますが、飲みすぎには引き続き注意が必要です。 - Q.妊娠糖尿病でも甘酒を飲んでいいですか?
妊娠糖尿病と診断されている場合は、甘酒を飲む前に必ずかかりつけの医師や管理栄養士に相談してください。
甘酒に含まれる糖分が血糖値に影響を与える可能性があるため、飲む量やタイミングについて専門家のアドバイスを受けることが重要です。 - Q.冷凍保存はできますか?
はい、冷凍保存も可能で直ぐ使う分だけ製氷皿に入れて凍らせておけば使いたい分だけ取り出せて便利ですし、凍らせた甘酒をスムージーに入れたり、そのままシャーベットのように楽しんだりすることもできます。
大量や長期の保存の際はで密閉できる容器に入れて冷凍庫で保管するのがおすすめです。 - Q.甘酒は飲んだ方がいいですか?
甘酒は「飲まなければならない」ものではなく、あくまで栄養補給の一つの選択肢です。
つわりや便秘など気になる症状があるときに医師に相談の上で甘酒を上手に取り入れてもらえばと思います。
まとめ:甘酒を上手に取り入れて、健やかなマタニティライフを
- 甘酒は妊婦さんも安全に飲めますが、必ずアルコールを含まない「米麹甘酒」を選び、原材料に「米と米麹」が使われているか確認することが大切です。
- 甘酒は「飲む点滴」と言われるほど、葉酸やビタミンB群、食物繊維など、妊娠中に不足しがちな栄養素を豊富に含みつらい便秘や疲労回復にも役立ちます。
- 糖分やカロリーが高めのため、1日の摂取量はコップ1杯を目安にし、血糖値が気になる場合は豆乳やヨーグルトと組み合わせるなどの工夫をしましょう。
- 飲むタイミングに決まりはありませんが、朝に飲んでエネルギーチャージしたり疲労を感じた時に飲むことで、妊婦さんの体をやさしくサポートしてくれます。
- 甘酒はあくまで栄養補給の選択肢の一つであり健康状態は個人差があるため、持病がある方や不安な方は必ずかかりつけの医師に相談してください。

